像の足をさすりながら、話した。
『神様、お願いです。私をキレイにしてください。
私をファッション雑誌に載るようにしてぇ〜。
なんでも、言うことを聞きますから〜。
痩せてみんなを見返してやりたいんです!』
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『って、私・・・何やってんだかぁ
こんなみょーちくりんなメタボの神様に
ダイエットのお願いだって!!
ある意味、ウケるんだけど〜』
自分の取った行動が、おかしくって笑った。
そうしていると、少し気分が落ち着いてきた。
『ありがとうございます。神様
あなたが話を聞いてくれたおかげで、
気分がよくなりました!』
像を手にとって、元の場所に戻し、ふっと、横に目線を動かした。
部屋の壁に貼っているポスターのカメナシ君と目があう。
また、アイツの顔が浮かび、頭の中をムカつくあの男の声が回る。
ふんっ!
あらい鼻息を一つ。
『本当のカメナシ君は、あんな細い女より、
女の子らしい私みたいのが、タイプよね?』
ベッドに倒れこんで、目を閉じた。
『あ〜、やっぱ!思い出しだけで、腹がたつ!』
まだ、ストレスは残っているようだった。
(これじゃ、明日、笑顔になれないよぅ)
◇◇◇
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