お昼の時間
「ねぇねぇ〜一緒にランチしない?」
『いいわ。今日、食欲ないの・・・・』
「そうなの?大丈夫?」
『うん、大丈夫。』
『気にしないで。』
「わかった。じゃーねぇ〜」
朝からずっと・・・
自分より細い女の人が目に入るたびに
ため息が止まらない・・・
あまりの脱力に、まぶたさえ重く感じる。
何度も、何度も、過去の出来事が
頭で再演される・・・
重い足どりで、家路を歩く。
帰宅しても、食欲がわかない・・・
(なんか、食べるのも面倒だ・・・)
部屋に戻り、ベッドに転がり込んだ。
『人間は、見た目より中身・・・』
『なんて、言うけど・・・』
『結局は、見た目でしょ・・・』
だんだんと、今までの好きな男へ、
怒りと憎しみがわいてきた。
(くそ〜、私も読者モデルになれぐらい、キレイになってやる!)
気がつくと、9時前。
今や習慣となっている日記を、急いで書いた。
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