「はぁ〜・・・・」
「実はな、じぶんの日記の書き込みみたんよ」
「ダイエットフレンドからの・・・」
「そしたら、ほとんどのやつが」
「ビリケンって何?」
「って、かいてあったやん・・・」
「わし、日本に来て、99年」
「大阪では、かなりの有名人やねん」
「映画にもなったぐらいなん」
「関西で、わしのことを知らんやつはおらん」
「くいだおれ太郎くんより有名やで」
「わしのこと知らんやつは、もぐりの関西人や」
「せやけど、今回の日記へのコメントでようわかったんや」
「わし、全国区やったら、知名度が低いって・・・」
「はぁ〜切ない・・・」
「自信が、なくなってもうた・・・」
大きなため息と、かぼそい声。
肩を落として落ち込んでいる様子がうかがえる。
そんなにショックだったの?
「神さんって、知名度が命みたいなとこあるやん?」
「めっちゃ、落ち込むわ・・・・」
『そんなに、気にしないで下さいよ!』
『たまたまです』
『だって、少なくとも私は知ってましたよ!』
『名前はウル覚えでしたけど・・・』
『マスコット像は持っていましたから!』
『それに、私が、もっとビリケンさんのこと広めます!』
『ダイエットに成功して、注目されたら』
『ビリケンさんの名前を有名にします!』
『絶対に、絶対に、がんばりますから!!』
「じぶん、ええやつやなぁ〜」
「ありがとう」
「実は、じぶんのダイエットコーチを受ける気になったんも、それが理由なんよ・・・」
< 94 >
■次のページへ
⇒目次へ
小説TOPへ戻る