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『ダイエットコーチは解任よ!ド変態!!』
そう言い放って、電話を切った。
最悪だ・・・
怒りの本当の原因は
自分でもわかってる。
見られたことではなく、
嘘をついたことの恥ずかしさと
油断した自分の不甲斐なさ・・・
そして、信じてくれたビリケンさんへの裏切り
期待に沿えなかった情けなさからだ。
罪悪感の塊がうごめく。
頭はもたげで、うなだれる。
気分が悪い・・・。
明らかな八つ当たり・・・。
恥ずかしさで、涙が出た。
ひどいことを言った。
自分で、自分を何度も責めた。
『もう、おしまいだぁ・・・』
カタッ・・・
棚から、ビリケン像が落ちた。
そっと手に持って、元の置き方とは反対に、
背中をこちら側に向くように棚へ戻した。
『もう、あわせる顔もない・・・』
『ビリケンさん・・・・ごめんなさい・・・・』
『本当は、私が、イケないのに・・・』
大粒の涙が、頬をつたう。
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