「次に生体バランスについて話すよ」
「女の子やったら、冷え性とかそうなんやけど」
「血行、リンパ、基礎代謝、新陳代謝、ホルモンバランス」
「これらが乱れると、いろんな症状がでる」
「生体バランスが崩れるということは」
「ダイエットしにくい体になりやすい」
「たとえばリンパの流れが悪くなると」
「体にいらんもん、老廃物の排出が悪くなる」
「そうすると、老廃物がたまる」
「そこに脂肪分が吸着して」
「セルライトができるといわれとる」
「このセルライト君はやっかいや」
「体内でかたまっとるから」
「燃焼できへんねん」
「いっぺん、セルライトを潰すような」
「マッサージをして柔らかくして」
「脂肪を細かく分解せなアカン」
「そうやってかたまりをほぐして」
「はじめて燃焼系にまわすことができる」
「一度つくと、なかなか取れないから」
「気をつけや!」
『セルライトって、どんなヤツですか?』
「最近では若い子でもつくことが多い」
「リンパの流れとかが悪なってるからや」
「ほら、ふとももとか、両手でギューっと」
「雑巾を絞るようにねじってみて?」
「その時に皮膚表面にデコボコの」
「プツプツゥ〜ってしたもんが、セルライト」
電話を耳と肩にはさんで、
自分の太ももを、ギューっとしてみた。
(大丈夫みたい・・・)
< 138 >
■次のページへ
⇒目次へ
小説TOPへ戻る