「実は、大事な用事ができてしもてん」
「トップシークレットなことが・・・」
「せやから、あと4日しか時間がないねん」
『そ・・・そんな』
『もっと、いろいろと教えてください!』
『わ・・・私・・・私・・・』
『ビリケンさんに頼れれば』
『絶対に成功すると期待してるんです!』
「それ!問題よ・・・」
「もし、コーチングが続けられたとしても」
「じぶん、このままやったら成功せぇへんよ・・・」
『!?』
『っえ!なんでですか?』
『ちゃんと、言うことを聞きますから!』
『ビリケンさんなら』
『絶対に私を痩せさせてくれるはずです』
「何度も、言うけど・・・」
「いや、もう何度も言うことができへんか・・・」
「時間もないし、今回から最後まで」
「厳しめで、いくわ」
「ちょっと、キツイ言い方をするけど」
「かんべんなぁ〜」
「特定のダイエット法に過大な期待をする」
「それが、失敗の原因って話したやん」
「覚えてる???」
「じぶん、まさしく今がその状態よ」
「ビリケン式ダイエットに過大な期待してる」
『!!!』
言われてみれば、
その通りだった・・・
いろんなこともあって、
いつしか、ビリケン式ダイエットに
過大な期待をするようになっていた
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