◇◇◇
部屋の壁に貼っているカメナシ君のポスターを見ていると、
アイツの顔が浮かび、頭の中をムカつくあの男の声が回る。
『本当のカメナシ君は、あんな細い女より、
女の子らしい私みたいのが、タイプよね?』
ポスターに話しかけるとは・・・誰かに見られたら、恥ずかしい。
まっ、自分の部屋だし、誰も聞いてないか・・・・
今日は、誕生日だっていうのに、ほんと最悪。
人生で史上最悪の誕生日だ
ベッドに倒れこんで、目を閉じた。
『あ〜、やっぱり!思い出しだけで、腹がたつ!』
< 2 >
■次のページへ
⇒目次へ
小説TOPへ戻る