◇◇◇


「今日、誕生日だよね〜いつもの店にいこっか?」

『ありがとう。いこいこ』

「じゃ、いつもの連中に声かけてくんね」


友だちと、いつも集まる店。

入り口近くの定番の席についた。

みんなでワイワイと話して、盛り上がっていると、
時間が過ぎるのは、早いもので、もう19時だ。


店の窓の外から、ちょっとイケてる感じの男の子が、
私たちのテーブルに手を振っている。


誰だろ?


『ねぇねぇ、誰か知ってるヤツ?』

「実は、こないだナンパしてきてさぁ」
「関西人で、口は悪いけど、顔は男前なんだよねぇ〜」
「そういや、どことなく、カメナシ君に似てない?」
「私は、軽そうだからパスだけどね〜」

『ほんとだ!私、モロ好みなんですけど!』
『ちょっと、紹介してよ。』

「オーケー」
「今、暇かどうか、声かけてくんね〜」

そういって、隣の席を立ち、店をでた。


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