(これは、史上最大のチャンスよ!)
(私の誕生日に、神様からのプレゼントよ)
(あ〜神様〜、素敵な出会いをありがとう)
足を何度も組み替えながら、イスからお尻が浮いている。
窓の外で、イケメンと友だちが話しているのが、見える。
カメナシ君系の男の子が、縦に首を振っている。
友だちは、彼に見えないように、背中越しでd(>_< )Goodサイン☆
(やった〜。おっ、来る来る。コッチに来る〜)
店の扉が開き、カメナシ君がテーブルに近づく。
ズカズカっと、直進・・・。
まっすぐに、私のほうに、近づいてきた。
近くで見ると、整ったキレイな顔がはっきりとわかる。
(くぅ〜ナイスな顔〜、カッコイイ)
そのまま、直進・・・。
「まいど〜」
声は、カメナシ君に似てない。
どっかのお笑い芸人みたいなテンションで挨拶。
空いている隣の席に座った。
(近い・・・近すぎる・・・やばい・・・緊張してきた)
自分では確認できないけど、顔がきっとタコみたいに赤くなってるに違いない。
恥ずかしいなぁ〜。
「じぶん〜今日、誕生日なんやって?」
「めでたいなぁ〜オメデトサン!!」
目が合う。
ってか、近すぎ・・・。
この距離感は、初対面なのにないよぅ〜。
少し近づくと、息がかかりそうな位置に、キレイな顔がある。
(まつげ長いなぁ〜アイドル顔ですね!ラッキー!!)
この距離で目が合うのは、流石に恥ずかしすぎ。
ちょっと、目線を下に落とした。
「じぶん。。。ちょっと、よう見せて・・・」
彼は、私のあごを触っって、顔を持ち上げた。
そして、じっと、私の顔を見る。
ドキッ!
(なになに・・・・、
ひょっとして、彼も私に一目ぼれかぁ〜)
(やったぜぃ、こんちきしょー)
私の顔は、どんどんと茹で上がるタコのように、耳まで赤く染まっていく。
「なぁ、じぶん。。。え〜っと、
あれやね・・・アレ」
『あれって、なんですかぁ〜』
ちょっと、緊張で声が震えているのを感じる。
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