ムカつく・・・初対面なのに失礼じゃない・・・)
(まぁ・・・でもね・・・顔がいいから、許せちゃう)
『まぁまぁ、そのことは、横においてさぁ・・・』
私の話にかぶって、さえぎるように、腹を抱えながら、
集まった友だち全員に話しかける口の悪いカメナシ君
「なぁなぁ、この子、
ヤナギなんとか、カナコに似てるよねぇ〜」
「ねぇ〜」「ねぇ〜」
「ハハハッ。本当だぁ〜、
全然、気がつかなかった!ちょーウケル!」
「マルキュウの店員のネタやってみてぇ〜」
一同、大爆笑(怒
(こいつ、マジ性格、悪いかも・・・・)
一通り、私いじりも落ち着いた。
(ってか、
みんなも、私をもっと持ち上げろよ!
せっかくのチャンスなのにぃ)
(誕生日なんだし、
もっといいところアピッてよぉ〜。)
(でも・・・。
もし、コイツと仲良くなれても、
ずっとこうかもしれない・・・)
(まぁいい。まぁいい。ど真ん中の好みだし)
「あの〜ところでぇ〜彼女とか入るんですかぁ」
(よし!ナイス質問!でかしたぞ)
「彼女〜、今はおらへんねん・・・実は、募集中やねん」
『そっ、そうなんだぁ』
話に割り込み、便乗してアピールしなきゃ。
『良かったらメアドの交換とか、
いいかなぁ〜私の名前は・・・』
私の話が終わるか終わらないかのところで、
友だちが遅れて店に入ってきて、言葉がさえぎられた。
(あれ、隣の人って、たしかぁ〜)
< 6 >
■次のページへ
⇒目次へ
小説TOPへ戻る