1章:「ほんまに、やんねんな。マジか?じぶん?」
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イスに腰掛けて、時計に目をやった。
8時半・・・。
後、30分で、例の人から書込みがあるはずだ・・・。
今日、一日は、ボーゼンとしていた。
気分の悪い想いをして、すぐに奇妙な体験。
まったく、異常な誕生日だった・・・。
昨晩のネットのやり取りが、信じらない・・・。
友だちにもメールで相談してみた。
念のため、神を名乗る人のmixiのページも見てもらった。
みんな、怪しいからやめたほうがいいという。
正直、私もそう思う。
時計は、進む。
あと10分だ。
(もう1度だけ、やり取りをして、考え直そう・・・)
(もし、怪しかったら、日記を閉じればいいだけだしね。うん。)
今日、これからの決心はついた。
ふと、昨日の店での出来事を思い返してみた。
家への帰り道、小雨に打たれながら、
今までの失恋経験が走馬灯のように場面、場面が浮かんでいた。
そういえば、同じような経験が何度かあった・・・。
あれは、いつ頃だっただろうか?
私は、大好きな人がいて、彼女がいなかった彼。
友だちとしては、何度か遊んでいた。
当時は、今よりひっこみじあんで、
自分に自信の持てない私は、いつも、アプローチできずにいた。
そうして、私の好きな人は、いつしか恋人を作り、
仲良くしている姿を発見。
私なんかより、細くてキレイな彼女。
そうした、くやしい想いをするたびに、
痩せてキレイになりたいと、思ってきた。
雑誌のダイエット特集や、ダイエット本・・・ネットで検索。
だけど、しばらくしたら、失恋の痛みも消え、ダイエットのこともすっかり忘れる。
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