頭の中でこだまするリフレイン。
カメナシ君と私とのラブロマンス・・・
映像が、二人の笑い声とともに、回りながら遠のいていく。
(フフフフフ・・・ハハハハ・・・・幸せそうな恋人達の声)
『フフフフフ・・・ハハハハ・・・・』
口から頭の中の声が漏れる。
「うわっ!気持ち悪る!」
「そんな突飛な笑い方したら、ひくよ。」
「あらためましてぇ〜」
「ダイエットコーチのダイエットビリケンですぅ〜」
「今日はな、0.5kg痩せたから、お祝いにサプライズやで」
「ドッキリカメラみたいなもんやな」
「ドッキリドキドキ♪ドッキリドキドキ♪」
「おもしろかったぁ〜?」
こぶしを握り締める。
私が痩せてキレイになり、
雑誌に載ってみたいことを知ってて、
悪ふざけしているに違いない・・・・
ギリギリギリ・・・奥歯がへこむぐらいに歯をくいしばり
『・・・・・』
『・・・・』
『・・』
『おもしろいわけないわーーーーーー!!!』
たぶん、人生で一番大きな声を出した。
人間、本当に怒ると、ビックリするぐらいの声がでるもんだ。
「イテテテ・・・・」
「耳が、キーンってした・・・・」
「そんなデッカイ声ださんといてぇなぁ〜」
「けど!ナイスなツッコミやん」
「じぶん、お笑いの才能もあるかもね」
「アルカポネ・・・」
「って!ゴットファーザーかいなぁ〜」
「っと、ひとりツッコミぃ〜なんちてぇ〜」
『さぶっ!』
「さぶっ!って、じぶん!!」
「判断力の鈍いおまえに、わしの笑いのセンスはわからん!」
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