「じぶん〜よう考えや〜」
「なんで、雑誌の人が、じぶんのメアドとか、携帯の番号知ってんのよ?」
「そこで、おかしいって気づかんと。」
「ほんま、どんくさ過ぎるでぇ」
「じぶんみたいなんが、オレオレ詐欺とかぁ〜」
「振り込め詐欺とかに、引っ掛かるやでぇ〜」
「ほんま、きぃ〜つけや〜」
「老婆心ながら、注意しとくわ!」
『って、あんたは、どうやって携帯のメアドを手に入れた!?』
「わし、一応・・・神やし・・・それくらいは・・・」
『なんで、私が読んでいる雑誌を知っているの?』
(怪しい・・・)
そういえば、誕生日の日から、部屋にいても、誰かに見られている気がしていた。
「こ・・・こまかいことは、まぁ、横に置いといて・・・」
「これからは、電話でコーチングするで」
矢継ぎ早に、話を進めるダイエットビリケン。
「七福神の連中とネットゲームで通信対戦やリすぎて・・・」
「腱鞘炎になってもてん。手が痛い・・・・」
「だから、これからは、電話でするから、よろしゅーにぃ」
(ゲームやりすぎで、腱鞘炎って・・・)
(神様なのに、何をやっているだ?)
『そんなになるまで、ゲームって・・・』
『普段は、いったい何をやってるんですか?』
「わし、神やし」
「フリーダムな人生を送りたいねん」
「だから、何にも縛られない自由人やねん」
(あきれる・・・)
今日のことは、一瞬、腹がたったけど、
この人だったら、やりかねないし、怒りもすぎた。
(もう、どうでもいいや・・・)
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