「実は、ビリケン像の目は、WEBカメラみたいなもん」
「神の目やねん」
「前に神の目の話したやろ。それや」
目線の先の部屋にあるビリケン像を見た。
『!!!!????』
絶句!
「21時以降も、ようさん食べてたなぁ〜」
「はぁ〜情けない」
「まさか、期待を裏切るとは・・・」
「ええ線いってたから、信じてたのに」
「じぶん・・・・残念やわぁ」
いや〜な汗が、全身の毛穴からジワリと噴出す。
首元から、だんだんと赤みが
首を伝わり、顔にやってくる。
サウナに何時間もいるような顔色。
ビリケンさんの言葉攻撃が続く・・・続く・・・
チクリチクリと私の弱点を刺す・・・
嫌味もたっぷり・・・・
あたふたして、
ふいに口から言葉が出た。
『何、勝手に覗いてんのよ!!』
セキを切ったように、口が動く。
『このド変態』
『ストーカー!覗き魔!エロオヤジ!!!』
「エロオヤジって!わし、90歳超えてるし、神やし!」
『あ〜ウッサイ、ウッサイ、ウッサイ!!!』
自分の意志とは裏腹に、
言葉が次々とはき出る。
「なんやとぉ〜!!!!!!!!!!」
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